
旧石器時代
旧石器時代
列島において確認されている人類の歴史は、約10万年ないし約3万年前までさかのぼる。約3万4千年前に華北地方からナイフ形石器と呼ばれる石器が伝わり、列島全域で広く使用されたが、約2万年前にシベリアから新たに細石刃と呼ばれる石器が主に東 に広まった。しばらく東 の細石刃文化と西 のナイフ型石器文化が併存したが、ほどなく細石刃が西 にも広まり、約1万5千年前ごろ、ナイフ型石器は急速に姿を消した。
約1万2千年前頃、最終氷期が終わり急激な温暖化による海面上昇が始まると、 列島はアジア大陸から分離した。これにより、人々の文化や生活に大きな変化が生じ、南西諸島を除いて、次の縄文時代へ移行していった。