国民全体のテレビ視聴時間は、前回の1995年調査の時に、飛躍的に伸びましたが、今回は平日と曜日で、前回の視聴時間を更に上回りました。テレビは相変わらずよく見られています。しかし、もう少し詳しく、男女年層別に見てみると、今回と前回の増加では、

ポケットに本を一冊入れて旅に出る、野原を歩く、町のどこかに座って読む、というのは楽しいことだ。十代半ばだったが、一冊の長編小説をしゃがんだまま読んでしまったことがあり、眼を上げた時に日の光が変わっていたことを思い出す。私にとってひとつの幸福

拝啓新緑の候、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。このたび、18年間住み慣れた北九州市より、東京の郊外に越して参りました。近くにはまだ田園風景も残っており、散歩には最適なところでございます。東京にご旅行の際は、どうぞお立ち寄りください

一定の年齢以上の人が口にする言葉に、「近頃の若い者はものを知らない」というのがあります。私もそう思っています。しかしだからといって「近頃の若い者は知るべきことを知らない」と思っているわけではありません。なぜなら、「近頃の若い者はものを知らな

高校時代の間は、毎日が小さな旅だった。一時間かけての電車通学。ひとつずつ止まる駅には、そえぞれの表情があった。始発の武正を出て四つ目に上鯖江という駅がある。いつもそこから乗ってくる親子がいた。足が不自由らしい少年を、かなりの年配と見受けられ

なくなった妻が入院していた病院で、私は「気が利く」ということの重要性をつくづく学ばされた経験がある。がんが手遅れになってしまい、もはや死が避けられない状態になった妻は、個室に移った。そこで、ある看護婦さんに来てもらいたい、と妻がしきりに言う

徹子から電話がありました。今から５、６年前のことです。「ねええ、ママ、千葉へ行ってきたの」電話の声が弾んでいます。きっと何かおもしろいことがあったんだろうと思い、私も「そうだったの」と相槌を打ちながら、彼女の次の言葉をワクワクしながら待って

司会者今日は、外国人年少者の支援として、子供たちをサポートする側、取り巻く側、環境をどういうふうに作り上げていったらそのことが可能かというようなテーマで、その中には親に対して何か 社会ができることはないか、あるいは今やってしまっていること

これまでに一度だけ、友人に金を貸したことがある。もともと個人間での金の貸し借りはしないと決めているから、最初から返してもらうことは期待していなかった。こちらから返済を求めたことはない。向こうから「返さない」と言われたわけでもない。そんな中途

しんたに整体院ヒールを覆いて街を颯爽と歩いているつもりが猫背でお腹を突き出し、他人には疲れたおデブちゃんにしかみえないなんて！いい姿勢をしようとして、胸を張っているつもりが腰を反っていただけ！しかもそれがぽっこりお腹の正体！気付けば肩も首も

銀行員らしい顔、政治家らしい顔という言い方がある。私たちはなんとなくそれらしい顔を思い浮かべることができる。本当に職業によって顔が違うのだろうか。本当に職業によって顔が違うのだろうか。コンピューターを使うと、数十人の特定の職業の人の顔写真を

冬といえば、今でもすぐ幼い時毎朝のように見たバケツや甕の中の、氷片の浮かんだ青黒い水を思い出す。あそこには本当の冬があったと思う。今でも、郷里に帰ると、幼いころと同じように、バケツに氷も張れば、甕にも氷が張る。そして、幼いころと同じように、

二十年に一度の流星群がやってくるのに、街の灯が明るすぎて、この住宅地からは見ることができない。充は今更ながら、義弘と喧嘩したことを悔やんだ。喧嘩さえしなければ、②人で隣町の高原に行って星を見られたし、なによりも義弘と一緒なら、誰と行くよりも

国際間の交渉や製品のマニュアルでは、誤解を招かない厳密な言葉遣いが要求される。それにもかかわらず、学校でも家庭でも 語が十分に教え込まれていないようである。「学校で数学を教えている間に、どうも 語が十分に教え込まれていないようだと感じら

私は運転免許を持っていない、ほとんどの人は学生時代にとってしまうのだろうが、当時は車が必要だと思ってなかった。もともと車が好きではないので、免許を取るなどという考えは全くなかったのであった。ところが最近、免許はあったほうがいいかなと考えてい

司会者18歳に満たない者に対してインターネット上の情報への自由なアクセスを規制しようという法案が、自民党と民主党から提出されようとしています。例えば自民党案は、「健全に育成するために、どんな端末からであろうが18歳に満たない人がインターネッ

音楽家と呼ばれる職能の人に二種類ある。作曲家はもちろん立派な音楽家なのだが、彼の仕事は、主として楽譜に音の流れを記録することである。作曲家自らが、楽譜なしで即興演奏することももちろんかまわない。しかし、一般的には楽譜に記録されたそれを、別の

気候の特徴は、人が自ら自覚している以上にわれわれの体験の深みに絡み合っているものである。植物でさえも顕著にそれを示している。 において見られる新緑は、春を待ちかねた心が鮮やかな新芽の色を心行くばかり見守る暇もないほど迅速に、伸び育ち色を増

会話というのは、話し手と聞き手が入れ替えりながら、一つの話題について共に心を広げながら楽しむことだと私は思う。だが、インターネットは、こちらの質問に対してジャストミートの答えが返ってくるか、チャットのように文字経由で意見のエッセンスが交わさ

「さん」は本来個人の名前につけるものであるのに、グループや組織などにも「さん」がつけられることが多い。「東京商事さん」「大阪電機さん」等というのは、今や普通のことであるが、「ＮＨＫさん」「民放（民間放送）さん」とか「国立大学さん」等というの